授乳中のプロポリス使用はできない?

プロポリスは、植物の樹液や樹脂を蜂の唾液と混ぜ合わせて作ったものであり、巣を守るための材料です。
はちみつやローヤルゼリーとは違い、蜂自身が食べるために作っているわけではないのです。
プロポリスの効能や薬としての利用価値があることは多くの国でも知られていますが、妊婦や授乳中の使用で赤ちゃんにどのような影響を与えるかは、臨床データーがないためわかっていません。

はちみつであれば、酵素やビタミン、ポリフェノールなどの栄養成分を多く含むので、妊婦や授乳中の栄養補給として推奨される食品ですが、プロポリスははちみつとは全く異なった成分で作られています。
ローヤルゼリーも同様に、医学的なデーターがないため、妊婦や授乳中の方に向けた注意喚起がされています。

また、厚生労働省にて過去の輸入相談で食品衛生法に違反したプロポリスが見つかっています。
オーストラリア・ブラジル・スペイン・ニュージーランドからのプロポリスやプロポリスの加工品の中から、プロピレングリコールやリン酸水素カルシウムの過量使用や指定外着色料の使用がありました。
このことから個人輸入はもちろん、海外のお土産などはなるべく避け、正規の店から購入する必要があります。

プロポリスには強力な殺菌作用があるため、健康な方でも空腹時には胃腸に負担をかけてしまい下痢や吐き気といった副作用があるといわれています。
しかし保湿効果のあるアミノ酸、美肌作りに必要なミネラル類、鉄分など出産後に失いがちな栄養素を多く含みます。
授乳期間終了後の体力回復にプロポリスを利用するのは、大変効果的であるといえます。

臨床データーがないため妊婦や授乳中に使用することは避けたいプロポリスですが、のどあめ(キャンディー)やスプレーに含まれている場合は、念のため医師に相談したうえで使用するのがよいでしょう。

また、過去蜂に刺された経験がある場合は、深刻なアレルギー症状がでる場合もあります。
その場合は、薄めた商品を皮膚に塗るパッチテストをしてから使用しましょう。
また、プロポリスの体験談も参考になるので是非ご覧ください。