プロポリスの「採集地」は重要?

プロポリスの成分は、採集地(産出国)により異なります。
特に顕著な違いが出ているのはブラジル産のプロポリスです。
中国産に比べ、ブラジル産プロポリスにはアルテピリンCが約7500倍、バッカリンが約2500倍、フラボノイドが約25倍と驚く程大きな違いがあります。
日本でもわずかながらに採取されていますが、こちらは研究用となっており、加工されて商品となっている物は世界各国にあります。
このことから採集地(生産国)により、特に重視したい成分を多く含んだプロポリスを選ぶ必要があります。

ヨーロッパ産や中国産のプロポリスには、植物に含まれる苦味・辛味・色味成分であるフラボノイドを主成分としています。
フラボノイドはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があり老化に効果があることが確認されています。

薬としての用途でおすすめなのは、ブラジル産の最上級品グリーン・プロポリスです。
グリーン・プロポリスは、キク科の植物アレクリンを使って作られます。
ブラジルでは、アレクリンをほうきの材料として使っているほど身近な植物でもあります。
上記で中国産と比較した際に、驚くべきデーターを出しているプロポリスがグリーンプロポリスとよばれています。

非常に強い抗酸化作用と殺菌作用を持ち、怪我や病気の治療として海外では薬として用いられています。
抗がん剤としての効果も認められましたが、どの成分が効果をもたらしているのか確認が取れていないため海外の一部の国でしか認可されていません。

1991年9月の日本癌学会総会以降プロポリスの研究は進み、新たに病気やウイルスへの有効性や効果が報告されています。
病院からの処方薬だけではなく、プロポリスを選ぶという選択肢も広がりつつあります。

また採集地以外に気にかけておきたいのが、混入物です。
プロポリスに微量ではありますが鉛が混入していたり、厚生省の基準値を上回るプロピレングリコール(有害物質も肌に吸収させてしまう)が混入していました。
そのため安全面を第一に考えるのであれば、個人輸入やお土産ではなく、正規の店で商品を選ぶ必要があります。
また、よく混同されがちなプロポリスとはちみつの違いについても参考にご覧ください。ください。